帯状疱疹

帯状疱疹 初期症状

%e5%b8%af%e7%8a%b6%e7%96%b1%e7%96%b9%e3%80%80%e7%9a%ae%e7%96%b9帯状疱疹に罹り痛みや水泡が出現します。何もしていないのに、時々電気が走るようなビリビリした痛みが突発的におこります。また触ると痛みを感じます
(アロディニア:異痛) 。
皮疹の好発部位は体幹部(背中から胸部  背中から腹部)と前額部(目から額にかけて)です。前額部の帯状疱疹では 角膜にウィルスが侵入し失明することがあるため、皮疹ができた側の眼に痛みがある場合、点眼薬を使用して点眼した感覚が鈍いと感じたときは、眼科での診察が必要となります。

また顔面の帯状疱疹には 顔面神経麻痺、難聴、耳鳴り、嚥下障害などの障害を合併することがあるため注意が必要です。

帯状疱疹の痛み

帯状疱疹になった人で2週間以上痛みが改善しない場合、鎮痛薬(抗炎症薬)があまり効果がなくなった場合、帯状疱疹後神経痛になっていることが予想されます。
痛みの要素はいろいろあります。
自発痛(何もしないのに痛みがある)もので チクチクして比較的持続する痛み
自発痛で突発的にズキズキっと瞬間的に出現する痛み
アロディニア:異痛 と言う触れると痛みを感じるタイプの痛み 炎症とは関係なく神経の損傷により引き起こされています。
ウィルスによる神経のダメージが2週間で修復しないと神経のダメージは炎症が治まった後も継続したものであることが予想されます。
また痛みを感じ続けると中枢性感作と言って、本来ある痛みが増幅して脳であ感じるようになります。こうなると「脳が痛みを記憶する」と俗にいわれる状態になり、治療が非常に困難になります。
帯状疱疹では、どんなに痛みが一時的にひどくてもその炎症が治まると2週間で痛みがきれいに収束する場合が多い一方で、2週間以上経過しても鎮痛薬のみの服用で「痛みは一生続くよ」っと説明されてしまう場合もあります。また漫然と鍼灸院で治療をうけて神経痛が完成してから痛みの専門外来に来院される患者さんもいます。

帯状疱疹と神経痛

帯状疱疹が神経に炎症を引き起こす、末梢神経炎の激痛 あるいは、炎症が治まった後も神経がダメージを受け修復に至る間に神経障害性疼痛が出現した状態の帯状疱疹後神経痛に関して、リリカ トラムセット トラマール 等の神経痛薬を処方するだけでは疼痛が治まらず、我慢しているケースが非常に多いです。疼痛が持続すると、中枢性感作と言う、痛みが本来ある程度より増幅してしまう状態に陥ってしまうことが知られている。こうしたケースでも神経ブロックを行うことにより疼痛が緩和していくケースが非常に多い。
触れると痛い・・・・・これはアロディニアと言い、神経線維の障害が起こっている証拠であり神経痛の状態になっています。
触れると他の部位より感触が鈍い・・・・・これは神経損傷が強いために感覚低下がおこっているため、感覚低下は疼痛を感じないのではなく、時間の経過で厄介な疼痛に変化することが予想されます。アロディニアよりもかなり神経障害が強いため、ペインクリニック専門医による診療が特に薦められます。
神経痛に陥ると、疼痛のある部位の血流が悪化し循環が悪くなる環境によりまた痛みが増幅すると言う痛みの悪循環に陥ります。「脳が痛みを記憶する」と表現される厄介な神経痛の状態です。
発症後2~3週間経過した痛みは神経痛の状態になっていると考えられます。神経痛に陥った方の15%が2年以上の神経痛となります。なかには10年以上痛みが持続するかたもいらっしゃいます。60才以上の方は神経痛の治りも長引きやすく、注意が必要です。
発症後2~3週間経過した帯状疱疹の痛みがある場合はできるだけ早期ペインクリニック受診をすることをお薦めします。

頭部の帯状疱疹後神経痛・・・・・・・・・星状神経節ブロックを施行します。

頚部、腕の帯状疱疹後神経痛・・・・・・・星状神経節ブロック 硬膜外ブロック 頚部神経根ブロックを施行します。

胸部 腹部 下肢の帯状疱疹後神経痛・・・硬膜外ブロック 胸部神経根ブロック 腰部神経根ブロックを施行します。

帯状疱疹と神経ブロック

帯状疱疹に罹った場合、発症して急性期(皮疹が出現してから72時間以内)の抗ウィルス薬服薬開始を行うと、ウィルスの増殖が抑制されることで帯状疱疹の急性期の疼痛が緩和すると言われています。バルトレックス(バラシクロビル)、ファムビル(ファムシクロビル)の内服を行います。

成人でバルトレックス 1000mg×3回を 7日間まで、ファムビル 500mg×3回を 7日間まで、内服します。薬は腎臓にて代謝されるので、腎臓機能が低下している場合、高齢者の場合は内服量 服薬日数を適宜減量する必要があります。薬の重篤な副作用はほとんどありませんが、稀に腎障害、意識障害が出現します。そして代謝産物である9-(Carboxymethoxymethyl)guanineの血清濃度、髄液濃度の上昇によって意識障害が引き起こされます。バルトレックス、ファムビルが腎臓代謝物質なので、腎機能低下に合わせて投与量を減量しなければ、9-(Carboxymethoxymethyl)guanineの血清濃度、髄液での濃度が上昇して意識障害の副作用が出現する確率が上がります。

バルトレックスと腎機能

帯状疱疹

Ccr(mL/min):≧50
1000mg×3/日
Ccr(mL/min):30~49
1000mg×2/日
Ccr(mL/min):10~29
1000mg×1/日
Ccr(mL/min):<10
500mg×1/日

Cockcroft-Gault式
男性 Clcr=((140-年齢)×体重)÷(72×Scr)
女性 Clcr=0.85×((140-年齢)×体重÷(72×Scr)
Clcr: クリアチニンクリアランス 単位: mL/min
Scr; 血清クレアチニン 単位: mg/dL

70歳 女性 体重40kg  s-cre 0.7mg/dl
Ccr  47.2 バルトレックス 1000mg×2/日

70際 男性 体重60kg  s-cre 1.2 mg/dl
Ccr 49  バルトレックス 1000mg×2/日

が目安です。

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